企業理念

代表取締役 三井慶昭

モットーは『十字の精神』

三井企画は「十字の精神を尊び和を哲学する」という企業理念を持っている。
「十字の精神」とは、時・空気・人・物・知識等、様々な実像、無象に出会うものである。
この様な、自分以外の対象物に出会うことから人生は始まる。
そうしたすべての出会いを大切にする ―――これが「十字の精神」である。
己と時間の関係、これも出会いである。時間とのかかわり方、そして、ある遠くの人と己がふっと出会うこと、言葉を交わしあうこと、そういうことすべてが「十字の精神」に組み入れられている。
日本の人口一億三千万人のなかで、本当に言葉を交わして、お茶を一杯飲める出会いは死ぬまでにどれだけ恵まれるだろうか。五百人とは可能でも、五千人は不可能であろう。
人と関わり合い、しんみりと語り合う。出会いはたかだか数百人にも満たないだろう。だからこそ、尚一層一人ひとりとの出会いを大切にしてゆきたいものである。
「十字の精神」には人間、事象、物、すべてにその慈しみの精神を貫こうというメッセージも託されている。

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"愛、感謝、下座、奉仕"が社訓

当社では「十字の精神」を実践するための「社訓」として「愛、感謝、下座、奉仕」を社風に説いている。
「十字の精神」は、出会い、発生、交わり。
「愛」の精神も交わりによって生ずると思うし、愛とは、「精神的・肉体的・物質的に時空を越えて、見返りを望まない奉仕的行為」という風に定義している。そういう定義をもって接し、愛を大切にしていきたいと思う。
「感謝」は、ありがたいという素直な気持ちで自分も気付かぬ内に手を合わせている事、だから、感謝の形は○です。
こうすれば自然と心が豊かになり、この豊かさは心に余裕を持たせ、物事に興味を起こさせ、人の話を聞く事の出来る人にさせてくれる。
「下座」とは、出来るだけ自分を小さくする運動の心である。人間は生まれつき「天上天下唯我独尊」と、お釈迦様の言葉通り、己が一番かわいく、尊いものと考えている。
この言葉を勘違いしている人が多い。勘違いした人は、エゴそのものである。だから人は、驕り高ぶりの己に走ってしまう。これらは、「十字の精神」を否定する力を持っている。驕り、高ぶりの人間の前では、天の声も、物の原理・原則もたやすく否定される。そのときからその人は、すべての成長が止まってしまう。逆にこれらをうち消すなら、物の本質も見えてくるだろう。なぜなら、自ら張りめぐらした不必要な驕り、高ぶりのバリヤーがはがれて、心の見通しが良くなるからだ。その時に未だ「何も知っていない」自分という愚かな存在が見えてくる。これを、自覚すれば、おのずと、「人皆、我が師」となり、人を色メガネで見据える事がなく、分け隔てなく人の話を聞けることができるようになる。他人の話の中にこそ宝があるのだ。下座にまた最高の兵法の一つでも有ると思う。
驕る物は己が見えず、下座の人は先の形から己が見える。これ、勝負は火を見るより明らかなり。
感謝の心は宝を受ける受け皿の心を作り、下座は宝を受け入れられる心を作る。宝は心にある。
この考えを私は「宝存心」と呼んでいる。宝存心は、謙虚性を生み出し、多くの人から親しまれ、物心共に、豊かにすることだろう。
「奉仕」とは、自らのできることを見返りを望まず、他人や社会へ還元する事である。当社の社員教育システムは「十字の精神」が軸となって形成されている。
三井企画の社員は社会を構成する重要な一員として、物質的な豊かさと同時に、精神的にも豊かに成長していける人間関係を養い、ひいてはより社会に貢献している姿勢を磨いてほしいものである。そしてそういう人材を育成していくことは三井企画の企業使命であろう。

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